食物繊維で便秘になるって本当?摂る時に注意したい「ある事」とは
食物繊維で便秘になるって本当なのか、気になりますよね。
「食物繊維は便秘を改善するとも、便秘になるとも聞くけど、結局どっちなの?」
「食物繊維を摂る時は、どんなことに注意すればいいのかな??」
などなど、食物繊維と便秘に関して分からないことって、色々あると思います。
そこで今回は、食物繊維で便秘になるのは本当なのか、詳しく解説していきます。
さらには、便秘にならないためには、どんなことに注意すればいいのかについてもお話ししますので、参考にしてくださいね♪
食物繊維で便秘になるって本当なの?
食物繊維を摂ると便秘になるのは本当なのか、その答えは「摂り方を間違えると便秘になる」です。
そもそも、食物繊維は本来、便秘を解消する効果のある成分です。
便秘は、腸内環境が悪化して、善玉菌が減ることで起こります。
食物繊維は善玉菌のエサになり、腸内の善玉菌を増やす働きがあるので、便秘解消のために摂りたい成分の1つなんです。
しかも、現代人は普段の食事で、1日に必要な量の食物繊維を摂れていません。
男性で20g、女性で18gは1日に摂りたいところなのですが、実際に摂れているのは、14gほどだと言われているんです。
だから、正しい方法で食物繊維を摂れば、便秘になる心配はありませんし、むしろしっかり摂ることで、腸内環境が整い、便秘にならない腸を作ることが出来るんですよ。
では、食物繊維を正しく摂るにはどうしたらいいのでしょうか。
そこには、食物繊維を摂る時に注意したい「ある事」があるんです。
食物繊維を摂る時に注意したい「ある事」とは
食物繊維を摂る時に注意したい「ある事」とは、「2種類の食物繊維をバランスよく摂る」ということです。
実は食物繊維には、不溶性と水溶性という2つの種類があるんです。
食物繊維で便秘になるというのは、不溶性食物繊維だけを沢山摂ることが原因になります。
逆に、水溶性食物繊維だけを沢山摂っても、今度はお腹が緩くなりすぎることがあるんです。
だから、身体のためには、不溶性と水溶性をバランスよく摂る必要があるんですね。
ではここから、なぜ片方だけを摂ると良くないのか、2つの食物繊維の働きと一緒にお話ししたいと思います。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維には、水に溶けにくいという特徴があります。
腸の中で水分を吸収して、数倍~数十倍もの大きさに膨らみ、腸を刺激する効果があるんです。
便秘というのは、腸の動きが鈍くなることも原因の1つなのですが、腸を刺激することで、便の排出を促すぜん動運動が活性化するんです。
また、膨らんだ不溶性食物繊維によって、便の量が増えることも、スムーズな排出を助ける理由の1つになります。
ただ、元々便秘気味で、腸の動きが鈍っている場合に、不溶性食物繊維を摂りすぎてしまうと、今お話ししたことが、便秘になる原因となることもあります。
便秘というのは、便の水分が少なくなり、硬くなってしまうことでも引き起こされます。
沢山の不溶性食物繊維が水分を吸収することで、便の水分まで奪ってしまうことがあるんです。
さらに、便の量を増やす特性も、逆効果になることが。
動きが鈍くなっている腸だと、増えた便を上手く運ぶことができず、スムーズな排出が妨げられてしまうんです。
だから、不溶性食物繊維だけを摂っていると、便秘になることがあるんですね。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、名前からも分かる通り、水に溶けやすい性質です。
腸の中で溶けてゼリー状になり、食べたものと混ざることで、便を柔らかくする効果があるんですよ。
ただ、水溶性食物繊維だけを摂ることも、お腹のことを考えるとおすすめできません。
適度な便の柔らかさならいいのですが、水溶性食物繊維が多すぎると、今度は下痢気味になってしまいます。
だからこそ、不溶性と水溶性の2種類をバランスよく摂ることが、腸のためには正解なんです。
ちなみに、2種類の食物繊維は、不溶性2:水溶性1のバランスで摂ると、便秘になる心配がないと言われていますね。
では最後に、それぞれの食物繊維が豊富な食べ物についてお話ししますので、安心して食物繊維を摂るようにしてください。
2種類それぞれの食物繊維が豊富な食べ物は?
ここでは、不溶性と水溶性それぞれの食物繊維が豊富な食べ物を紹介します。
不溶性食物繊維が多いのは、サツマイモなどのイモ類、大豆などの豆類、キノコ類などです。
そして水溶性食物繊維は、ひじきなどの海藻類、コンニャクや寒天、果物に多く含まれています。
これらをバランスよく食べることで、便秘になる心配もなく、食物繊維を摂ることが出来ます。
ただ、最初にもお話しした通り、食べ物だけで1日に必要な量の食物繊維を摂ることは、かなり難しいんです。
なので、食べ物で足りない分を、サプリで補ってあげるのもおすすめですよ。
食物繊維で便秘になるのかの答えは、「摂り方を間違えると便秘になる」です。
不溶性2:水溶性1のバランスで摂るようにして、便秘と無縁の生活をしてくださいね♪