便秘なのに下痢…原因として考えられる「3つのこと」とは
便秘なのに下痢…原因は何なのか気になりますよね。
便秘か下痢どちらかだけでなく、その両方を繰り返すというのは、とてもツラいことです。
そこで今回は、便秘なのに下痢になる原因として考えられる「3つのこと」について、お話ししていきます。
便秘なのに下痢…原因になる「3つのこと」とは
便秘なのに下痢になる原因として考えられる3つのこととは、
・大腸ガン
・ストレスによる自律神経の乱れ
・腸内環境の悪化
です。
3つ全てに共通するポイントは「腸」で、便秘にも下痢にも大きな関わりがあるんです。
今回は原因だけでなく、便秘なのに下痢になる症状を治す方法についても紹介するので、参考にしてみてください。
では、それぞれについて詳しくお話ししていきますね。
大腸ガン
便秘なのに下痢になる原因として、まず最初に考えた方がいいのが「大腸ガン」です。
大腸ガンになると、大腸の通り道が狭くなり、便を作ったり排出するための正常な動きが出来なくなってしまいます。
それにより、便秘か下痢のどちらかになったり、便秘なのに下痢になるなど、色々なパターンで症状が現れることがあるというわけなんです。
便秘や下痢の原因が大腸ガンなんて大げさな…なんて思わないでください。
実は、食生活の変化で肉を食べる量が増えたことや、高齢化により大腸ガンになる人が増加しているんです。
ガンであれば命に関わるし、大腸ガン以外の病気でも、便秘なのに下痢になることがあるので、一度病院で診察を受けてみることが大切です。
ストレスによる自律神経の乱れ
大腸ガンなどの病気が見つからなかったのに、便秘なのに下痢の症状がある場合は、別の原因が考えられます。
それが、ストレスによる自律神経の乱れです。
一見、便秘や下痢との繋がりが何もなさそうですが、「腸は第二の脳」と言われるくらい、ストレスと腸の動きは大きく関係しているんです。
そもそも自律神経とは、内臓の動きに関係している神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、身体がストレスを感じると、交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、腸の動きが悪くなるので、便秘なのに下痢になる原因になってしまうというわけなんです。
逆に、身体がリラックスした時には、副交感神経が優位になるのですが、そうすると今度は、腸の動きが活発になってくれます。
つまり、副交感神経を優位にする時間を増やすことで、腸の動きを正常にすることができ、便秘なのに下痢になる症状を改善出来るんですね。
好きな音楽を聴くなど、リラックス方法は様々ですが、おすすめなのは、
・温かい飲み物を選ぶ
・お風呂をシャワーで済ませずに湯船に浸かる
という2つです。
どちらもリラックスするのにいいだけでなく、腸を温めるという作用もあります。
腸を温めることで血流が良くなり、動きが活発になるので、こちらも便秘や下痢を治すのに効果的なんですよ。
ただ、それでも便秘なのに下痢になる症状が改善されなかったり、さらにお腹の痛みを伴う場合は、「過敏性腸症候群」になっている可能性もあります。
過敏性腸症候群とは、病院での検査では原因が見つからないのに、痛みを伴う便秘や下痢が続くこと。
過敏性腸症候群になる原因は、詳しく解明されていないのですが、こちらもストレスが関係していると考えられています。
先ほどもお話しした通り、腸の動きと脳には、密接な関係があります。
ストレスを感じることで、脳からストレスホルモンが分泌され、その刺激で腸の動きが活発になり過ぎたり、逆に鈍くなることがあるんです。
これが原因で、便秘なのに下痢になることがあるんですね。
過敏性腸症候群には、やはりストレスを出来るだけ減らすことが大切です。
自分がどんなことにストレスを感じるのかを自覚して、その要素を取り除いてあげるようにしましょう。
とは言っても、自分だけでストレスをコントロールするのも限度がありますよね。
そういう場合は、ストレスを軽減できる薬を使うと、便秘なのに下痢になる症状が改善することもあるので、病院に行くのも1つの方法ですよ。
腸内環境の悪化
腸内環境の悪化は、便秘と下痢の両方に関係していることが多いです。
腸内環境が乱れて、腸の動きが悪くなれば便秘になるし、水分を吸収する力が弱くなれば、下痢になります。
また、腸内環境の悪化は、先ほどお話しした自律神経の乱れを引き起こす原因にもなります。
さらに、今は病院で検査して何もなかったとしても、腸内環境の悪い状態が続けば、大腸ガンになる確率も上がってしまいます。
つまり、便秘なのに下痢になる症状を治すには、腸内環境の改善は必須になるんです。
そして腸内環境の改善には、善玉菌を増やすことが大切です。
善玉菌は、腸に棲んでいる細菌の一種で、腸内環境を改善し、腸の動きを正常にする効果があります。
なので、食事やサプリで善玉菌を増やす成分を取り入れることで、便秘なのに下痢になる原因を取り除くことができるというわけなんです。
善玉菌を増やす成分として摂りたいのは、
・ビフィズス菌や乳酸菌
・オリゴ糖
・食物繊維
などです。
ビフィズス菌や乳酸菌は、それ自体が善玉菌の一種です。
つまり、直接善玉菌を取り入れることが出来るということですね。
ビフィズス菌入りのヨーグルトや、乳酸菌が豊富なキムチやチーズなどの発酵食品を食べるようにしましょう。
オリゴ糖は、善玉菌のエサになり、腸内の善玉菌を増やすサポートをしてくれます。
腸内環境の改善には、「難消化性」という、胃で消化されずに腸まで届く種類のオリゴ糖を摂るようにしましょう。
善玉菌は腸で増えるので、難消化性の方が、便秘なのに下痢になる原因である腸の働きに、いい効果がありますよ。
ちなみに、難消化性のオリゴ糖は、玉ねぎやバナナに多く含まれています。
最後に食物繊維ですが、こちらも善玉菌のエサになる成分です。
さらに、腸を刺激して動きを活発にしたり、便の硬さを調節する作用もあるんです。
食物繊維には、不溶性と水溶性という2種類があり、両方をバランスよく摂ることが大切です。
不溶性はキノコやイモ類、水溶性は海藻やコンニャクに豊富ですよ。
ただ、食物繊維もオリゴ糖も、食事だけで1日に必要な量を摂ることが、とても難しいんです。
なので、食事からも摂るようにしつつ、足りない分をサプリで補うのがおすすめです。
実は私も、腸内環境の悪化に悩んでいて、オリゴ糖と食物繊維を摂れるサプリを使っています。
どちらかというと便秘傾向が強かったのですが、サプリを使ってからは、毎日正常なお通じが来るようになりました。
こちらで詳しくお話ししているので、よかったら参考にしてください。
便秘なのに下痢になる原因として考えられるのは、
・大腸ガン
・ストレスによる自律神経の乱れ
・腸内環境の悪化
という3つです。
まずは病院で検査を受けて、異常がなければ、ストレス軽減や腸内環境の改善で便秘や下痢を治しましょう。