大豆の食べ過ぎは便秘の原因になる!その「驚きの理由」とは

2019年2月17日

大豆の食べ過ぎで便秘になるって本当??

大豆は便秘解消には向いてないの??

大豆には健康成分が豊富で、美肌効果があったり、生活習慣病の予防にも役立つ食べ物です。

そんな大豆は、便秘解消にも向いていると、雑誌やテレビなどで話題になることも多いですよね。

でも実は、大豆を食べ過ぎることで、逆に便秘になってしまう可能性もあるんです。

そこで今回は、大豆の食べ過ぎで便秘になる「驚きの理由」について、詳しくお話ししていきます。

大豆の食べ過ぎで便秘になる「驚きの理由」とは

大豆の食べ過ぎで便秘になる驚きの理由とは、「不溶性食物繊維が豊富だから」です。

食物繊維って、便秘解消のために積極的に摂った方がいいと言われていますから、逆に便秘になるって驚きですよね…。

確かに食物繊維は、便秘解消には必要な成分なのですが、摂るバランスを考えないといけないんです。

食物繊維には、不溶性水溶性という2つの種類があります。

不溶性は、水分を吸収して数倍~数十倍に膨らみ、腸を刺激して動きを活発にしたり、便の量を増やす効果があります。

そして水溶性は、水に溶けることでゼリー状になり、食べたものと混ざって便を柔らかくしてくれるんです。

どちらも便秘解消には大切な働きなので、この2種類の食物繊維をバランスよく摂ることが必要です。

ただ、大豆の食物繊維は、その85%以上が不溶性です。

そして、大豆の食べ過ぎで不溶性食物繊維の摂取量が増えてしまうと、逆に便秘を悪化させることもあるんです。

先ほど、不溶性食物繊維は、水分を吸収して大きく膨らむとお話ししましたよね。

沢山の不溶性食物繊維が水分を吸収すると、便を柔らかくするための水分も奪われてしまいます。

水分が足りなくなった便は、カチカチに硬くなってしまい、排出されにくくなるので、便秘になってしまうというわけです。

さらに、ストレスなどで腸の動きが鈍くなっている時に、不溶性食物繊維を摂り過ぎると、量の増えた便が腸に詰まり、上手く押し出すことが出来なくなります。

すると、長い間腸内に便が留まることになり、必要以上に水分が身体に吸収されてしまうんです。

こちらも、便を硬くする原因になってしまうんですね。

では、大豆の食べ過ぎによる便秘を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか。

大豆の食べ過ぎによる便秘を防ぐには?

大豆の食べ過ぎによる便秘を防ぐには、

・たっぷりの水分と一緒に摂る

・水溶性食物繊維もプラスする

という2つの方法が効果的です。

たっぷりの水分と一緒に摂る

先ほどお話しした通り、大豆の食べ過ぎで不溶性食物繊維が増えると、水分が奪われて硬い便になるので、便秘になってしまいます。

つまり、たっぷりの水分と一緒に大豆を食べることで、水分不足を防ぐことが出来るんです。

大豆をスープに入れてみたり、きな粉だったら牛乳に混ぜてみるのもいいですね。

また、大豆と水分を一緒に摂らなくても、朝と夜に白湯を飲むというのも効果的です。

白湯で水分補給を出来るだけでなく、腸が温まることで血流が良くなり、便の排出を促すぜん動運動が活発になるんです。

さらに、白湯を飲んでリラックスすると、自律神経の1つである副交感神経が優位になります。

自律神経とは、内臓の動きに関わる神経で、その1つである副交感神経が優位になると、腸の動きが活性化されるんです。

このように、白湯にも便秘解消効果が色々あるので、大豆を食べ過ぎたかな…と思ったら、一緒に白湯も飲むようにするといいですよ。

水溶性食物繊維もプラスする

食物繊維には、不溶性と水溶性の2種類があります。

大豆の食べ過ぎで不溶性だけを摂っていると、便が硬くなるので、便を柔らかくする水溶性食物繊維もプラスしてあげると、便秘に効果的です。

さらに水溶性食物繊維は、腸内環境を改善して便秘を治す働きがある善玉菌のエサになります。

便秘の解消には、腸内環境の改善が必須なので、水溶性食物繊維がとても大切なんです。

水溶性食物繊維が豊富な食べ物には、海藻コンニャク果物などがあります。

ひじきなどの海藻とコンニャク、そして大豆も合わせて煮物を作ったりするといいですね。

また、果物の中でも水溶性食物繊維が豊富なバナナときな粉を、ビフィズス菌が摂れるヨーグルトに加えるのもおすすめですよ。

ちなみに、ここまで大豆と便秘についてお話ししてきましたが、大豆から作られる豆腐の食べ過ぎは、便秘に関係してくるのでしょうか。

その答えは「NO」です。

豆腐は、大豆を搾った豆乳から出来ています。

繊維質は、搾りカスのおからに残るので、豆腐に食物繊維はほぼ含まれていません。
(なので、おからの食べ過ぎにも注意してくださいね)

つまり、豆腐を沢山食べても、不溶性食物繊維の影響で便秘になることは、ないというわけです。

そして大豆には、善玉菌のエサになる大豆オリゴ糖も豊富なのですが、こちらは豆腐にも含まれています。

このように、豆腐の食べ過ぎで便秘になる可能性は低く、なおかつオリゴ糖も摂れるので、豆腐を食べるのを避ける必要はありません。

ただ、豆腐はたんぱく質が豊富なので、食べ過ぎると内臓疲労を起こしたり、カロリーオーバーになる可能性もあるので、やはりほどほどの量にした方がいいですね。

これは大豆自体にも当てはまる話となっています。

大豆の食べ過ぎで便秘になるのは、「不溶性食物繊維が豊富で、便を硬くするから」です。

便を硬くしないために、水分をたっぷり摂ったり、水溶性食物繊維をプラスして、便秘と無縁の生活を送ってくださいね♪